1992 年 1992 巻 454 号 p. 47-54
シールド発進防護で用いる凍土壁の最適設計をするため, 砂や粘土からなる円板凍土の強度特性に関するたわみ試験を行った. 有穴モルタル円板と凍着した円板凍土を一定速度でたわませ, 降伏圧力と最大圧力を測定した. 観察されたクラックのパターンや円板の変形形状から, モルタル円板の開口径に対する円板凍土の厚みが増加するにつれて, 破壊モードは引張からせん断になることが分かった. この破壊モードの変化は, 降伏圧力や最大圧力に関するモデル解析からも説明することができた.