室内実験において, 3種類のサトウキビ畑土壌中のイソウロンの分解は一次反応に従い, 各種条件下で半減期は42~203日であった. 分解速度と土壌の水分および温度との間に密接な関係がみられた. 高圧殺菌土壌中の半減期 (148~203日) と非殺菌土壌中の半減期 (58~70日) から, 分解には土壌微生物が重要な役割を演じていることを示した. あるモデル圃場条件下で, 砂壌土中の半減期は約90日であった. オートラジオグラフとマススペクトルによって, 1種類の未知代謝物 (VIII) のほかに, 6種類の分解生成物がそれぞれ3-(5-tert-butyl-3-isoxazolyl)-1-methylurea (II), 3-[5-(1, 1-dimethyl-2-hydroxyethyl)-3-isoxazolyl] -1, 1-dimethylurea (III), [3-(5-tert-butyl-3-isoxazolyl] urea (IV), 3-[5-(1, 1-dimethyl-2-hydroxyethyl)-3-isoxazolyl] -1-methylurea (V), 3-[5-(1, 1-dimethyl-2-hydroxyethyl)-3-isoxazolyl] urea (VI), および3-amino-5-tert-butylisoxazole (VII) であると同定された.