Journal of Pesticide Science
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イミダゾ [1,2-a] ピリジン部分を有する除草活性化合物新規スルホニル尿素の合成
縮合へテロ環スルホニル尿素に関する研究 (第1報)
石田 泰雄太田 一成伊藤 滋之中浜 龍夫三木 秀樹吉川 治利
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1993 年 18 巻 2 号 p. 175-182

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抄録

アリール部分を種々の縮合複素環で置き換えた新系統のスルホニル尿素類を合成し, 除草活性をしらべた. その結果, イミダゾ [1,2-a] ピリジン環を導入した化合物の多くが高い除草活性を示すこと, その中で2位にメチル, 塩素, 臭素またはトリフルオロメチルなどの置換基を有するイミダゾ [1,2-a] ピリジン-3-イルスルホニル尿素類がイネに対しすぐれた選択性を有することを見いだした. その中から, 1-(2-chloroimidazo [1,2-a] pyridin-3-lsulfonyl)-3-(4,6-dimethoxypylimidin-2-yl) urea (Code No. TH-913) を選抜し水田用除草剤として開発中である. このものはイネに対する安全性が高く, 0.5~1.0g/aの薬量で難防除雑草として知られるミズガヤツリやクログアイを含む高範囲の雑草に卓効を示した.

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© 日本農薬学会
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