抄録
Tralkoxydim 除草剤の水-土壌系における残留性について実験室条件で調査した. Tralkoxydim の水からの消失速度は水のみの系よりも土壌を含む場合のほうが大きく, 二相の一次反応に回帰された. 水, 土壌における消失速度はそれぞれ除草剤処理後3, 7日まで大きく, その後小さくなった. 初期相における半減期は水, 土壌でそれぞれ1.6~2.6, 3.7~3.9日で, 後期相のそれらは8.4~10.8, 13.1~15.7日であった. Tralkoxydim が完全に検出限界 (<0.01μg/ml or g) 以下となったのは低濃度処理 (0.8μg/ml or g) では処理後45日, 高濃度処理では (1.6μg/ml or g) であった.