Journal of Pesticide Science
Online ISSN : 1349-0923
Print ISSN : 1348-589X
ISSN-L : 0385-1559
メトミノストロビン含有時間制御型溶出性粒剤の設計と薬物溶出性
放出制御された育苗箱施用粒剤に関する研究 (第3報)
田島 繁嶋田 真二中嶋 喜裕安藤 巖松本 公平武田 禮二白石 友紀
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2000 年 25 巻 2 号 p. 123-127

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抄録

一定のラグタイムの後, 有効成分が溶出し始める時間制御型溶出性粒剤 (TCRG) を開発した. この論文において, TCRGは, モデル薬物であるメトミノストロビンおよび水によって膨潤する膨潤剤 (アクリル酸デンプン) を配合した原粒剤に二層の疎水性高分子 (エチルセルロース, 塩化ビニリデン) を被覆して調製した. TCRGのラグタイムおよび溶出開始後の溶出速度は, 塩化ビニリデンの被覆量とアクリル酸デンプンの配合量によって, 任意に制御することが可能であった. TCRGからのメトミノストロビンの溶出機構は, 粒剤中に浸透した水が膨潤剤を膨潤させ, その膨潤力によって膜が破裂し, メトミノストロビンが溶出し始めると考えられた.

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© 日本農薬学会
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