Journal of Pesticide Science
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除草剤イマゾスルフロンの土壌における吸着及び脱着
味方 和樹太田 一成田代 茂喜
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2000 年 25 巻 3 号 p. 212-216

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抄録
ピリミジン環の炭素を14Cで標識したイマゾスルフロンを用いて土壌に対する吸着および脱着を検討した. 5種類の土壌に対するイマゾスルフロンのバッチ法による土壌吸着平衡はいずれも2時間で到達し, Freundlich のK値は0.96から5.27の範囲と求められた. 2種類の土壌にイマゾスルフロンを混和後0, 7, 30および60日目に土壌中に残存するイマゾスルフロンの土壌脱着定数を測定した. 処理後0日目の土壌脱着定数は0.98および15.7と求められ, その後経時的に増加し, 60日目には35.8及び37.0を示した. 以上のことから, 土壌中に残存するイマゾスルフロンは, 時間の経過に伴って土壌より脱着し難くなることが明らかとなった.
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