Journal of Pesticide Science
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Chlobenthiazone のイネいもち病への作用特性
Chlobenthiazone のイネいもち病防除機構 (第1報)
井上 悟加藤 寿郎
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1983 年 8 巻 3 号 p. 333-338

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抄録

新規なイネいもち病防除剤, chlobenthiazone (S-1901), 4-chloro-3-methyl-2(3H)-benzothiazolone の作用特性について検討した. 本薬剤は低濃度の茎葉処理で予防, 残効効果を示すが, 治療効果は500μg/mlの高濃度でも示さなかった. 土壌処理は低濃度で高い防除効果を示した. また本薬剤は, すぐれた浸透移行性および揮散性を有することが14C-chlobenthiazone を用いた実験およびポット試験結果から判明し, これらの性質は, 圃場での茎葉処理または水面処理による防除効果に寄与しているものと思われる.

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