1972 年 1972 巻 8 号 p. 1425-1428
アセトグアナミン中の少量のモノグアニルメラミンを強酸性陽イオン交換樹脂のナトリウム形を使用して分離した,のち,紫外吸収を測定して定量する方法を考案し,0,05%まで定量可能な操作法を確立した。溶離液はグリシン:NaOH-NaClからなるSorensen pH緩衝液を使用するのが適当であった。試料100mgを水に溶解し,陽イオン交換樹脂Dowex50WX4のナトリウム形を充テンしたカラム(0.8φx0.2cm)に流す。最初pH約9.9の緩衝液で展開を行ない,アセトグアナミンなどを除去する,つぎに醜液をpH11.1~11.5の緩衝液にきりかえて,モノグアニルメラミンを溶離させる,瀦液の255nmにおける吸収を測定して定量する。ジグアニルメラミン,メラミン,アセトグアナイド,アセトグアナミド,シアノメラミンおよびアンメリンが不純物として含まれていても影響しない。
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