北関東医学
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総説
臨床看護にリラクセーション法を取り入れることを目指して
- 看護介入としてのリラクセーション法の研究・教育・実践 -
小板橋 喜久代
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2015 年 65 巻 1 号 p. 1-10

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抄録

我が国において, 看護介入としてリラクセーション法が臨床で実践されるようになるまでの取り組みについて概観した. この間におよそ20年間の月日が流れており, 基礎研究におけるリラクセーション反応の検証, 臨床研究を通しての安全で有効なリラクセーション法の効果の検証や指導法の検討などを行ってきた. さらに群馬大学医学部付属病院における日本で初めてのリラクセーション外来の開設と運用の経緯について解説した. 最近は, リラクセーション法の研究も進み, 臨床での取り組みも増えてきているものの, 今後さらに質の高い指導者を育成することで, この技法が多くの人々に活用されることを目指している. セルフケアとしてのリラクセーション法は, 「自分への (無用な) 攻撃をやめること」により, おのずと本来の生体機能が改善し, 心身の調和を取り戻すことで, 健康生成に活用できるものである.

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© 2015 北関東医学会
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