Journal of MMIJ
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論文
PbO2 電着抑制に及ぼすIrO2-Ta2O5/Ti 陽極の組成・構造の影響
川口 健次盛満 正嗣
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2015 年 131 巻 4 号 p. 129-134

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抄録

IrO2-Ta2O5 混合酸化物被覆チタン電極に対して,電極作製時の熱分解温度と前駆体溶液中の金属組成を変化させ,電極作製条件が触媒層構造,特に触媒層の非晶質化に与える影響について検討した。更に,触媒層構造がアノード上における主反応である酸素発生と副反応であるPbO2 電着の抑制効果に及ぼす影響について検討した。電極作製時の熱分解温度の低下,前駆体溶液中のIr 組成の低下により混合酸化物触媒層は非晶質化することが判ったまた,触媒層の非晶質化により副反応であるPbO2 電着の結晶化過電圧が増加し,電解時のPbO2 電着の完全抑制を実現した

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© 2015 The Mining and Materials Processing Institute of Japan
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