コンクリート工学
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工事記録
大型魚礁ブロックを用いたマウンド型湧昇流漁場整備
本田 耕一浅見 能章井筒 庸雄鍵本 広之
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2013 年 51 巻 7 号 p. 578-583

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抄録

水産庁が実施するマウンド型湧昇流漁場整備の一環として,現在長崎県五島西方沖地区においてフロンティア漁場整備事業を実施している。本事業は海底に多数の魚礁造成用ブロックを沈設し巨大なマウンドを形成し,海底の栄養塩類を水面近くに導きプランクトンの増殖を促進させ水産資源の増加を目指すものである。沈設するブロックには副産物の有効利用の観点から石炭灰を主原料とした石炭灰モルタルを使用している。ブロックの製造は平成23年12月から始まり現在1年半が経過して順調に製造が行われ,平成24年6月から海底へのブロックの沈設が行われている。本報告では事業の概要とブロック製作・投入など,現在の事業の状況について報告する。

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© 2013 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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