血圧,空腹時血糖値,LDL-C の生活習慣病関連の臨床検査値や「太り気味である」「疲れやすい」「抵抗力が弱い」「骨・関節が心配」の主観的健康把握を中心に検診受診者のサプリメント使用の背景を考察した.検診受診者 1108 名(30~79 歳)に過去 1 ヶ月間のサプリメント使用や主観的健康把握に関する自記式アンケートを実施した.喫煙状況,身長,体重,血圧,空腹時血糖値,LDL-C および服薬の有無については健診時のデータを用いた.サプリメント使用者は 336 名(30.3%)で有意に女性に高かった.全体を「サプリメント使用群」と「サプリメント非使用群」に分けてロジスティック回帰分析を行った所,女性,40 歳以上,Body mass index が正常より高いか低い,血圧・空腹時血糖値・LDL-C のすべてが正常値である者においてサプリメント使用率が高いことが分かった.個々の臨床検査値や主観的健康把握は使用率との関連は無かった.