日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
腹腔鏡下修復術を行った会陰ヘルニアと傍ストマヘルニア併存の1例
平賀 俊山口 拓也吉川 健治戸口 景介外山 和隆今井 稔
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 74 巻 9 号 p. 2624-2629

詳細
抄録

会陰ヘルニアは直腸癌に対する腹会陰式直腸切断術や骨盤内蔵全摘後の稀な合併症である.今回われわれは,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術後に発症した会陰ヘルニア,傍ストマヘルニア合併症例に対して,腹腔鏡下に修復を行った1例を経験したので報告する.症例は59歳,男性.直腸癌肛門浸潤の診断にて腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.術後傍ストマヘルニア,会陰ヘルニアを合併したため手術を施行した.傍ストマヘルニアに対して腹腔鏡下にパリテックスTMパラストーマルメッシュを使用し修復術を施行し,同時に会陰ヘルニアに対し腹腔鏡下でパリテックスTMコンポジットメッシュを用い修復術を施行した.術後経過良好であり,現在再発兆候を認めていない.

著者関連情報
© 2013 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top