医学教育
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委員会報告
医学部・医科大学における模擬患者・標準模擬患者養成および参加型教育に関する実態調査
第 16 期日本医学教育学会教材開発・SP 委員会
志村 俊郎吉井 文均吉村 明修阿部 恵子高橋 優三佐伯 晴子藤崎 和彦阿曽 亮子井上 千鹿子
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2011 年 42 巻 1 号 p. 29-35

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抄録

医学部・医科大学の卒前教育における模擬患者・標準模擬患者の養成状況および参加型教育の現状を明らかにし,本委員会の今後の活動方針を明確にするために実態調査を行った.
1)方法:全国80 医科大学・医学部を対象に,自記式質問紙を郵送した.
2)結果:回答率は 85%(68/80)で,43 大学(63%)が SP の養成を行っていた.SP の総数は 1,036 名,各大学に所属するSP 数は平均 24 名(range: 5-87)で,男女比は 1:3 であった.SP 養成のためのトレーニング内容は,基礎的トレーニング(88%),共用試験 OSCE(84 %),授業(74 %),Advanced OSCE(60 %)の,それぞれの準備トレーニングであった.教育目標が明示された SP 養成のためのカリキュラムがある大学は 6 大学(14%)であった.
3)結論:SP 養成の標準化を図るためには,標準カリキュラムを策定する必要性を提言する.

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