2012 年 101 巻 6 号 p. 1666-1668
症例は21歳,女性.飲酒中に突然の意識消失発作を来たし緊急搬送された.その後の精査にてBrugada症候群,先天性QT延長症候群の一型であるAndersen症候群の合併例と考えられた.失神の既往と突然死の家族歴もあるため,突然死予防目的にImplantable Cardioverter Defibrillator(ICD)植え込み術を施行した.Brugada症候群とAndesrsen症候群の合併例は現在まで1例のみの報告を認めるのみであり,貴重な症例と考えられたため文献的考察を含めて報告する.