日本内科学会雑誌
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今月の症例
典型的な日本紅斑熱の2例
坂部 茂俊荒木 潤山村 賢太郎柴崎 哲典臼井 英治谷口 正益玉木 茂久谷川 元昭辻 幸太西井 倫子水野 みどり中村 保夫谷村 忍安藤 勝彦鎮西 康雄
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2008 年 97 巻 4 号 p. 810-813

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抄録

日本紅斑熱はRickettsia japonicaを原因微生物とするリケッチア感染症で,1984年に本邦初の紅斑熱として馬原文彦に報告された1).志摩半島では2000年以降日本紅斑熱と考えられる熱性疾患の流行がある.本稿では2006年9月に経験した2症例を提示する.ともに三重県伊勢市在住の林業に従事する男性で,ダニ刺傷と思われる潰瘍,発熱,全身の紅斑があった.本症は時に致死的となり,日常診療で注意すべき疾患と考えられる.

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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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