練馬総合病院内科
赤坂ビバレッジクッキングスクール
2010 年 99 巻 12 号 p. 3077-3079
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80歳,女性.下血を主訴に受診し,各種画像検査にて腸管嚢腫様気腫症(PCI)と診断した.本症例は20年来,1日に牛乳を1,000ml以上飲む習慣があった.日本人成人ではラクターゼ活性が低下するため,乳糖は腸内細菌で分解され水素ガスを発生する.牛乳多飲による大量の水素ガス発生により腸管内圧が高まりPCIを来たしたと考えた.特発性PCIの中には本例のように牛乳多飲が原因となった症例が含まれている可能性があると考え報告する.
日本内科学会会誌
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