Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
ロングオーバーチューブを使用し小腸内視鏡で術前診断し得た空腸癌の1例
森下 慶一岩村 国博高山 敬子塚田 百合子岸野 真衣子清水 健松島 昭三小松 達司牧野 洋知土井 卓子西山 潔新野 史
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キーワード: 小腸癌, 小腸鏡
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2005 年 67 巻 2 号 p. 100-101

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抄録

 62歳男性。嘔気・食思不振を主訴に来院,上下部消化管内視鏡を施行,胃内に食物残渣を認めるのみであった。腹部US・CT・小腸造影を施行,空腸に腫瘤・狭窄像を認め小腸腫瘍と診断した。ロングオーバーチューブを用い小腸鏡を施行,2型病変を認め,生検で小腸癌と診断し空腸部分切除術施行。小腸癌は術前の組織学的な確定診断は困難であるが,処置具の工夫により,本例のように術前診断が可能な場合もある。

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© 2005 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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