大腸癌の浸潤による消化管膀胱瘻が術前化学放射線療法で消失した2 例

小林 博仁; 北村 香介; 田井 俊宏; 水上 斉之助; 坂本 善郎; 児島 邦明; 藤目 真

doi:10.14789/pjmj.58.178

症例報告

大腸癌の浸潤による消化管膀胱瘻が術前化学放射線療法で消失した2 例

小林博仁, 北村香介, 田井俊宏, 水上斉之助, 坂本善郎, 児島邦明, 藤目真

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キーワード: 消化管膀胱瘻, 大腸癌, 術前化学放射線療法

ジャーナルフリー

2012 年 58 巻 2 号 p. 178-182

DOI https://doi.org/10.14789/pjmj.58.178

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抄録

今回われわれは, 大腸癌の浸潤による消化管膀胱瘻が術前化学放射線療法で消失した2例を経験したので報告する. 症例1は直腸癌による膀胱直腸瘻, 症例2はS状結腸癌によるS状結腸膀胱瘻と診断した. 両症例とも人工肛門造設後に化学放射線療法を行い, 二期的に大腸切除術を施行した. 術中所見では, 大腸と膀胱の癒着はあったが瘻孔は認めず, 膀胱の合併切除を必要としなかった.

責任著者(Corresponding author)

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