土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.27
島式漁港周辺での漂砂特性
林 健太郎佐々木 崇之山本 明広苫米地 庄吾中山 哲嚴近藤 俶郎川森 晃
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2011 年 67 巻 2 号 p. I_1123-I_1128

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抄録

 国縫漁港は北海道内浦湾(噴火湾)西岸最奥部に位置し,我が国初の島式漁港として建設された漁港である.昭和59年度に着工し平成5年度に外郭施設は完成しており,近年では平成20年度に北防波堤を延伸する整備を実施した.国縫漁港では,港内での土砂の堆積は確認されているものの計画水深は十分に確保されており,現在まで航路・泊地における浚渫は必要とされていない.本研究では,国縫漁港において継続的に実施されているモニタリング結果(深浅測量調査)を取りまとめ,近年の地形変化特性と舌状砂州の変形特性を明らかにするとともに,整備開始後約15年間の既往の深浅測量結果をもとに経験的固有値関数解析(EOF解析)を適用させ,漁港整備に伴う周辺における長期的な漂砂特性を解析した.

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© 2011 公益社団法人 土木学会
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