Mitral annular calcification に対する supra-annular position での僧帽弁置換

秋山 一也; 廣田 潤; 椎名 祥隆; 大加戸 彰彦

doi:10.4326/jjcvs.25.143

秋山一也, 廣田潤, 椎名祥隆, 大加戸彰彦

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キーワード: 慢性腎不全, 僧帽弁逆流, supra-annular 僧帽弁置換

ジャーナルフリー

1996 年 25 巻 2 号 p. 143-146

DOI https://doi.org/10.4326/jjcvs.25.143

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抄録

51歳女性の慢性腎不全 (CRF) 患者で血液透析 (HD) 導入後12年後に二次性副甲状腺機能亢進症 (HPT) により発生した全周性の Mitral annular calcification (MAC) による高度僧帽弁逆流 (MR) に対し僧帽弁置換術 (MVR) を行った. MACでは石灰化は弁輪部からはじまり左室側に広がり, 弁輪周囲の左房壁に発生することはまれである. スカート状ひだを用いず石灰化弁輪周囲の左房壁にかけた水平マットレス縫合糸を直接SJM弁の縫合輪にかけて Supra-annular position (SAP) でMVRが可能で弁周囲逆流は発生しなかった.

責任著者(Corresponding author)

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