福島県立医科大学心臓血管外科
1996 年 25 巻 6 号 p. 377-384
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
術前貯血と限外濾過法併用により同種血輸血回避を目指した90症例を対象に無輸血開心術について検討した. 無輸血率と関連があると思われる13因子と無輸血開心術達成の多変量解析による検討で, 術後出血量, 術中失血量, 体表面積が, 無輸血開心術への関連度の高い因子として選択された. 無輸血開心術が困難と予想される症例においては, 蛙跳び法による術前貯血量の増量, さらに新鮮自己血輸血により凝固因子の温存をはかり, 出血量の軽減を行うことにより無輸血率を向上させうると考えられた.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら