三重大学胸部外科
2005 年 34 巻 6 号 p. 432-434
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心タンポナーデの患者に対してドレナージ目的で心嚢内に挿入したカテーテルにより,右室-心室中隔-左室と損傷した症例の手術を経験した.手術は,カテーテルを抜去しつつ左室,右室の順にフェルト補強下2-0モノフィラメント糸マットレス吻合を用いて心臓を修復した.医原性の心臓損傷は希である.適切な方法を用いれば今回のような致死的な合併症は防ぐことができたと考えられた.本邦において医原性心臓損傷に対する手術報告例は少なく報告した.
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