日本農村医学会雑誌
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骨髄異形性症候群 (MDS) 3症例の検討
ヘモグラムの検鏡の重要性
川島 和子安田 洋新井 正伊東 祐二早川 和良高屋 忠丈宮田 千晴戸島 敏土井 百恵永井 正信渋谷 智顕樫木 良友
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1996 年 45 巻 1 号 p. 24-27

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抄録

当院では, 平成3年8月から自動血球アナライザーを導入し, 平成4年4月から平成5年3月までの1年間に測定した血液総検体数は25,498件であった。この中で, 医師からの指示があった場合, 白血球が3,000/μl未満又は10,000/μl以上の場合, 血色素が10.0g/dl未満の場合, 自動血球アナライザーが分類異常とした場合の4,707件の検体を目視にて検鏡した。この結果, 自動血球アナライザーで異常が検出されなかったが, 検鏡にて3例の骨髄異形性症候群を発見した。
日常の多忙な検査業務の中, ヘモグラムの検鏡は特に時間を要するが, 今回の症例を通じ, ヘモグラムの検鏡とその適応の重要性を痛感した。

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