日本農村医学会雑誌
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地域総合ケアシステムにおけるコーディネーターの役割
病院保健婦の立場から
大前 ちあき井上 みのり浜砂 隆子八木 ちゑ子馬場 敏朗樫木 良友
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1999 年 48 巻 4 号 p. 644-649

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抄録

当院では平成5年度より岐阜県からの在宅ケアシステム運営事業の委託を受け, 地域総合ケアシステムづくりに参画し, 病院保健婦が他の医療機関や自治体と連携しながら患者の在宅療養支援に努力してきた。
事業の当初, 自治体のサービス不足, 病院側の問題では退院時の患者の在宅ケアニーズ把握不足, サービスの情報提供不足, 自治体への療養者の情報提供不足, 連携が不充分などの問題があげられた。これらを評価・修正しながら, 平成5年度から平成10年度までにわたり総合的な在宅ケアシステム整備を行った。
従来は, 個々の機関が単独でのサービスを提供することが多かったが, 本事業により病院・地域医師会・自治体との連携が進み, サービスが効果的かつ効率的に提供できるようになった。院内においても在宅ケアに対する意識づけができてきている。

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