全日本鍼灸学会雑誌
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低周波鍼通電療法が有効であったMeige症候群の1症例
菅原 正秋徳竹 忠司吉川 恵士中野 秀樹
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1998 年 48 巻 3 号 p. 292-297

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抄録

Meige症候群は、両側性眼瞼攣縮を主症状とする疾患である。今回は薬物療法に反応せず、低周波鍼通電療法 (以下、EAT) が有効であったMeige症候群の1症例について報告する。
(症例)56歳、女性。〈主訴〉瞬目過多、開瞼持続困難。治療は、眼輪筋と顔面神経に対してEATをおこなった。治療効果の判定は、 (1) ビデオによる平均瞬目数の計測、 (2) Jankovicスコアによっておこなった。その結果、それぞれの項目において改善がみられた。治療期間中も薬物療法を併用していたが、EAT開始時より平均瞬目数が減少し、治療前後の比較でも著明な改善がみられたことから、EATが著効したと考えられた。

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