1994 年 19 巻 2 号 p. 137-141
前報においてイミダゾ [1,2-a] ピリジン環またはイミダゾ [2,1-b] チアゾール環を有するスルホニル尿素が水田雑草に対して高い除草活性を示すことを報告した. 本研究では化学構造と除草活性の関係をより明確にすべく, さらに種々の縮合ヘテロ環を導入したスルホニル尿素誘導体の合成を行ない, その除草活性を調べた. これら化合物の合成にあたり, われわれは用いる縮合ヘテロ環の種類によって3種類の異なる反応を利用したスルホニル部分の導入法を開発し, 目的化合物の合成を達成した. 合成された化合物の中でイミダゾ [1,2-b] ピリダジン環, ピラゾロ [1,5-a] ピリミジン環およびピラゾロ [1,5-a] ピリジン環を有するものが水田雑草に対して強い除草活性を示した.