1997 年 28 巻 2 号 p. 107-113
東京女子医科大学では, 1990年より新MDプログラムが導入され, その基幹に4年間のテュートリアル教育が組み込まれた. この教育を効果的かつ円滑に推進するため, 現存の設備の大幅な見直しと各種設備や副教材が設置された. 今回, これらの支援システムの利用状況と問題点について調査した. その結果, テユートリアル・ルームやミラー・ルームの設備や備品は有効活用されていた. 自己学習や情報収集の場として図書館はより活用度が増した.視聴覚教材の内容やその利用はまだ不十分であった.テュートリアル教育を支援する上で, これらのシステムの充実や拡大および情報公開促進の必要性が示唆された.