医学教育
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医学教育における態度教育の実態について
調査報告
日下 隼人徳永 力雄桜井 勇伴 信太郎福井 次矢堀口 正治生駒 尚秋小寺 一興神津 忠彦森田 孝夫梅里 良正小口 勝司尾島 昭次田中 勧内山 安男堀 原一
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1997 年 28 巻 4 号 p. 213-220

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抄録

新しい医学教育の方向性を求める資料を得るために, 各大学で教育カリキュラムの中に態度教育がどの程度取り入れられているかをアンケートにより調査した.その結果, 態度学習について, すでに多くの大学がなんらかの形でカリキュラムまたは指導項目に取り入れているが, その時間数や内容については大学間の差が大きく, 学生の評価や教育効果の判定についての取り組みは不十分であった.教員数不足やカリキュラム作成の困難さ, 時間数の不足などのために取り組めないとする大学もある.しかし, これから新しい試みに取り組もうとしている大学も多く, 医師以外の人による教育, 第一線の医療体験, 模擬患者 (SP) を用いる教育などが検討されていることがわかった.これらのことから, 態度教育についてガイドラインが必要な時期にきていること, SP養成など医学教育をバックアップする体制の早急な整備が求められていると考えられた.

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