医学教育
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卒後における総合診療教育卒後臨床研修と総合診療教育
伊藤 澄信青木 誠
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1997 年 28 巻 6 号 p. 411-415

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抄録

国立東京第二病院総合診療科は総合内科外来と52床の病棟を持つ. 初期臨床研修では8週間の研修期間中マンツーマンによる外来診療教育と病棟診療, 講義を行っている. 卒後3~5年次のレジデントは総合内科継続外来を3年間持ち, 毎日夕方開かれる外来カンファランスで外来診療の向上に努めている. 現在までに17名のレジデントが修了し, 当院だけでなく各地の大学病院, 臨床研修指定病院で指導医として活動している. 国立病院治療共同研究班では知識・技能・態度に分けた研修医評価により総合診療方式の研修の優位性が示された. 総合診療科レジデント教育は今後, 幅広い診療範囲を受け持つ臨床医の養成に留まらず研修指導医の養成といった側面が重要になると思われる.

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