1997 年 28 巻 1 号 p. 45-51
大阪市立大学医学部では抜本的カリキュラム改革に取り組んでいる.臓器別講義を導入し講義時間を2年間で773コマ (1コマは105分) から433コマと徐々に減らす一方で, 5年次と6年次の臨床実習をすべて全日とし期間も15か月間と大幅に増加させた.実習形態はベッドサイド・ティーチングを廃止しクリニカル・クラークシップを目指すこととした.設備として, 自己学習あるいはグループ学習のための部屋を多数設置した新教育棟を1998年4月に完成させる予定である.これらの改革の計画, 調整と維持のため, 新たなカリキュラム関連委員会と部会を設置した.