医学教育
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医の倫理教育の体系化に向けて
宮坂 道夫山内 春夫
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1998 年 29 巻 3 号 p. 185-188

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抄録

医の倫理は従来体系だてて教育されるものではなかったが, 1970年代以降の生命倫理学 (バイオエシックス) の発達の影響を受けて, 正規カリキュラムとして欧米の医科大学に定着した. わが国においても医の倫理の設置率が増加しているが, 今後はそれをいかに体系的に整備していくかが重要な問題であろう. 欧米で標準的な考え方となっている, 医学教育全課程への縦横の「統合」は, わが国でも十分に試みられる価値があるものと思われる. 本論では1) 中学, 高校での生物教育, 保健教育, 2) 教養教育, 3) 専門教育・臨床教育, 4) 卒後教育および教員に対する再教育機会とコア組織の拡充, の4点について改善策を考える.

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