医学教育
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循環器疾患における身体診察法の習得
1年目の初期研修医に対するマンツーマン個別指導
伊賀 幹二石丸 裕康八田 和大西村 理今中 孝信楠川 禮造
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1998 年 29 巻 6 号 p. 411-414

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抄録

1995年より2年間に, 5名の1年目初期研修医が循環器専門医とのマンツーマン指導を受けながら一定の到達目標を定め, 循環器疾患における身体診察法の個別研修を行った. 研修医はこの研修にさきだち, 循環器疾患に対する系統的な身体診察法の講義をうけ, 市販のCDより正常心音, 典型的な心雑音・過剰心音を自己学習した後, 循環器専門外来において1週間に4~5例の患者について実際に聴診し, 指導を受けた.研修医と指導医はともに, 平均5か月の研修で所期の到達目標に達したと評価した. 卒前教育を終了したにも関わらず, 当初は, 研修医自らが異常所見を検出できず, これを習得するためには長期に及ぶマンツーマン指導のような少人数グループの臨床研修が必要である.

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