医学教育
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医師国家試験で評価すべき臨床能力
アンケート調査結果報告
森田 孝夫畑尾 正彦麻生 武志原田 研介橋本 信也加我 君孝小泉 俊三松枝 啓大澤 真木子斎藤 寿一豊川 裕之津田 司堀 原一
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1999 年 30 巻 6 号 p. 405-412

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抄録

臨床研修開始時に必要とされる臨床能力およびその実態を, 大学付属病院および臨床研修指定病院の研修指導医ならびに看護職を対象に質問紙法により1998年8月に調査した.有効回答数は576 (65.9%) であった.クラスタ分析の結果, 医師国家試験で第1選択として評価すべき21の臨床能力 (認知領域11, 精神運動領域8, 情意領域2) が選定された.研修指導医の直接回答によると,「評価すべき」との意見が半数以上を占めた臨床能力は15項目 (認知領域13) であり, 現状を追認したものであった.しかし, 一般診察などの一部の技能については, 実技試験の要望が強かった.国家試験を所管する機関については, 現状のままとする意見が約30%であった.

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