1999 年 30 巻 2 号 p. 93-98
自主的な学習態度の養成を目指して, 第3, 4学年を対象に自主学習を行った.7-9人の小グループを編成し, 各グループそれぞれに社会医学的な課題を与えて学習させた.アンケート調査から, 学生はおおむね本学習法を受け入れており, 学習課題やグループ分けが学習に対する積極性に影響していた.発表会を利用することで学習内容を整理する効果を得たが, 発表やコミュニケーションの仕方に指導の余地を認めた.また, 教師側の対応の仕方に改善の必要があった.小グループによる自主学習は能動的学習の習慣形成に有用な学習法と考えられた.