1991年度から1998年度に国内の社会医学系教室からわれわれの教室に送付された学生実習報告書153冊をレビューし, 医の倫理とそれに関連する課題がどのように取り上げられているのかを検討した. 医の倫理とそれに関連する課題を扱っている施設数を年度別に集計した. さらに1998年度の報告書をもとに, その実習方法について検討した. 本領域の課題を扱った施設はゆるやかな増加傾向を示していた. 実習は第3学年から第5学年を対象に行われており, 学習期間は3か月から12か月に及んでいた. すべての施設で小グループ学習が行われていた. 大部分が学外に出てほかから学ぶ能動私な実習を行っていた.