2001 年 32 巻 6 号 p. 439-443
テュートリアル教育は, 東京女子医科大学で開始されて以来10年余を経て, その有用性が広く認識されるようになってきた. 千葉大学医学部では, 1997年4月より臨床テュートリアル教育を開始し, 2001年度で5年目を迎える. 本学で導入されたテュートリアル教育は, 4年次学生を対象とした臨床事例を用いた問題基盤型学習法であり, その主な目標は, 自己学習能力と問題解決能力の養成にある. 各診療科ごとに異なる事例を用いたテュートリアルであるが, 学生, テュータ双方ともテュートリアルの有用性を高く評価しており, その導入は有意義であったと考えられる.