全国13病院の2年目研修医を対象に質問紙票にて調査を行い, 卒後初期臨床研修における研修医の達成感, 満足度にどのような因子が関与するかを検討した. 調査票の回収率は50%(n=89) であった. 100点満点に換算した研修医の達成感および満足度の平均±標準偏差はそれぞれ70±11, 68±16であった. 群別比較で, 研修医としての立場で患者に接するか否かが, 研修医の達成感 (P<0.16), 満足度 (P<0.14) に関連することが示唆された. 受け持ち患者数が多すぎても少なすぎても, 満足度が低くなる傾向があった. 性別, 研修方式, 研修手当は達成感, 満足度のいずれとも有意な関連を認めなかった.