医学教育
Online ISSN : 2185-0453
Print ISSN : 0386-9644
ISSN-L : 0386-9644
医療系臨床実習指導の重要性に関する指導者側の認知
久保田 まり水間 正澄
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 33 巻 6 号 p. 467-474

詳細
抄録

本研究は, 医療系臨床実習指導者が, 実際にどのような指導行動を重要視して医療人の養成に携わっているのかを同定するために, 意識調査を行った.73項目から構成されるインベントリーを用いて, 看護・理学療法・作業療法領域の臨床実習指導者230人を対象として, 質問紙法により調査した.因子分析の結果,「明確な説明と演示」「レベルにそった指導」「思考の促進」「心理的学習環境の調整」「実習機会の提供」「公正な対人態度」「医療従事者としての役割モデル」「近づきやすさ」「学生の個別性の配慮」「専門職としてのスーパーバイズ」の10因子が得られた.このうち, 特に, 指導者は臨床実習において「公正な対人態度」「医療従事者としての役割モデル」「学生の個別性の配慮」を重視していた.

著者関連情報
© 日本医学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top