2004 年 35 巻 5 号 p. 331-336
本医科大学第4学年綜合試験の総括評価としての有用性を評価するため, その直後に行われた共用試験の成績と比較した. 対象試験は2002年度に行われた2回 (9月500題, 1月350題) の第4学年綜合試験と共用試験CBT試行試験 (2月300題) である. いずれも第4学年93名全員が受験した. 統計学的検討には散布図とピアソンの相関係数を用いた. 9月綜合試験, 1月綜合試験, および2回の綜合成績と共用試験の成績との相関係数は, それぞれ0.45, 0.67, 有しており総合能力を評価するツールとして有用であると思われた.