日本温泉気候物理医学会雑誌
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直線偏光近赤外線による星状神経節近傍照射が生理機能・免疫機能に与える影響
孫 立衆渡部 一郎眞野 行生
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2003 年 66 巻 3 号 p. 185-193

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抄録

頚部星状神経節近傍に対して直線偏光近赤外線照射を行い、生理・免疫機能に与える影響について検討した。健常人11名、一人あたり2回づつ別の日の同じ時刻帯に照射と偽照射をそれぞれ20分間施行した。それぞれの照射前後の血液検査、血圧測定、生理負荷試験、手掌局所発汗量、皮膚表面温度を測定し、照射前値を基準にした変動値を統計学的に検討した。照射後照射側の右手の精神的発汗量は偽照射より有意の減少を認め、照射後左右手足指温度の上昇を認めた。内分泌検査ではアドレナリン、ノルアドレナリンは照射群で低下傾向を示した。照射群では白血球数とNK細胞数の有意の減少を示した。直線偏光近赤外線が星状神経節に照射後頚部交感神経節ブロックと同様の血管拡張効果と交感神経抑制効果、末梢血非特異的細胞障害細胞の減少を示し、片側性の照射療法が左右両側性の全身性の効果を示した。

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