熱硬化性樹脂
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軟質不飽和ポリエステル樹脂の防水分野への展開
周防 勇荒関 正一
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1990 年 11 巻 1 号 p. 32-39

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抄録

不飽和ポリエステル樹脂はFRP用マトリックス樹脂として広範な用途に用いられている。特に, 住宅機材, 建設資材分野での使用量は多く, 近年著しい伸長を見せており, 成形方法もハンドレイアップから加熱加圧成形法へ移行しているのにともない樹脂サイドの開発も進んでいる。
従来から指向している剛性, 耐薬品性, 耐熱性, 及び成形性等を重視した開発に加え, 強靱性や高い伸び率を有する樹脂も開発され, 不飽和ポリエステル樹脂が本来持っている速硬化性や耐薬品性を生かし, さらに優れた耐候性, 広い温度範囲での安定した物性等を付与した軟質不飽和ポリエステル樹脂は建築分野における防水材・床材として使用されている。
200%以上の高い伸び率等の機械特性, 柔軟性を失わないよう合成繊維不織布を補強材とした防水層積層構成, および防水層としての機能面から優れた下地ひびわれ追従性 (疲労特性) 等につき本稿で紹介する。

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© 合成樹脂工業協会
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