熱硬化性樹脂
Online ISSN : 2186-5361
Print ISSN : 0388-4384
ISSN-L : 0388-4384
アミド化合物とエポキシ化合物の反応およびその応用
堀内 猛野本 雅弘七海 憲
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 16 巻 4 号 p. 199-206

詳細
抄録
アミド化合物とグリシジルエーテル型エポキシ化合物の反応および全芳香族ポリアミドとエポキシ樹脂の反応について検討した。アニリド類, N-メチルアミド類とフェニルグリシジルエーテル (以下, PGEと略記) の反応を比較するとアニリド類の反応率が高い。アニリド類とPGEの主反応は, アミド基のC-N結合にエポキシ基が挿入する反応 (以下, 挿入反応と略記) であった。また, この挿入反応は, 触媒にイミダゾール類を用いた時に最も高くなった。
次に, 全芳香族ポリアミドと二官能エポキシ樹脂 (以下, PA-EPと略記) との反応では, PA-EP反応生成物のIRスペクトルから, 挿入反応を確認した。PA-EP反応生成物はPA単体より, Tgが高くなり, ゴム領域の弾性率も高くなったことから, PAがEPで挿入反応により橋かけされることがわかった。
引用文献 (6)
著者関連情報
被引用文献 (4)
© 合成樹脂工業協会
前の記事 次の記事
feedback
Top