植林や緑化においては, 樹木のCO2固定能力を考慮する必要がある。本報では, 苗木 (1~2年生) のCO2固定能力を相対成長率 (RGR) によって評価する考え方を適用し, その構成因子である比葉面積 (SLA) を非破壊計測する手法を検討した。苗木の葉内含水率とSLAとの間には, 直線関係が認められたことから, 葉内含水率はSLAの適切なパラメータであることが判明した。葉内含水率は並列キャパシタンス (測定周波数: 10MHz) によって非破壊計測が可能となった。以上から, 並列キャパシタンスによって非破壊的に直接SLAを推定することが可能となり, その推定精度は標準誤差で30cm2g-1であった。