1998 年 24 巻 1 号 p. 146-148
非導電性粒子にてコーティングされた金属粒子を製造するプロセスを開発するために, 電磁場内に設置した流動層を用いて実験を行った.コーティング試験は窒素雰囲気のもとで行った.非導電性粒子を用いる流動層を電磁加熱コイルの中に設置し, 窒素ガスを流し, 電磁場を印加した後に, 所定量の金属粒子を上部より投入し非導電性粒子で被覆された金属粒子を回収した.
コーティングの原理は, 非導電性粒子の融点が金属粒子の融点より高いか低いかによって, 2通りあることがわかった.プラスチックによるコーティングについてはプラスチックの融点により, 印加出力, ガス流速の最小点が変化すること, またコーティング厚さは印加出力と共に増加することがわかった.