植物工場学会誌
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輪ギクの品質評価に関する研究 (第2報)
カルマン・ニューロを用いた評価
近藤 直村瀬 治比古門田 充司後藤 丹十郎
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1999 年 11 巻 2 号 p. 100-105

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抄録

あいまいな基準で行われている輪ギクの切り花の評価を定量的に表現するため, 3層構造を有するニューロモデルを用いた評価を行った.その結果, 以下のことが明らかとなった.
1) 入力パラメータとして, 切り花全長, 主茎径, 葉面積, 花首長を用いたニューロモデル, さらに第1葉全長または主茎の曲がりを加えたニューロモデルは評価者の評価を良く再現できた.
2) ニューロモデルを用いたシステムにより, 従来評価者のあいまいで不確実な評価でなく, 定量的な評価の可能性が示唆された.
3) 本評価システムを自動化するに当たっては, 画像から抽出容易な特徴量を選択し, 適当な数の入力パラメータを構成するための評価指標を作成する必要があると考えられた.

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© 日本生物環境工学会
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