園芸学会雑誌
Online ISSN : 1880-358X
Print ISSN : 0013-7626
ISSN-L : 0013-7626
ブンタン果実 (Citrus grandis Osbeck) に存在するリモノイド配糖体合成活性
蔡 護華夏 暁明渡部 由香橋永 文男
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 67 巻 3 号 p. 453-458

詳細
抄録

本研究では, リモニンの強烈な苦味をカンキツ加工品より除去する技術を開発するため, ブンタン果実に含まれるリモニングルコシド合成活性について検討した.ブンタンのアルベド組織を塩化ナトリウム水溶液で抽出した粗酵素液には, リモニンとウリジン-5'-ジホスホグルコース2ナトリウムからリモニングルコシドを合成する活性を含んでいた.この活性の最適温度は37℃であった.なお活性はpH3.0→pH10.0の幅広い範囲で認められ, pH5.5とpH8.5の2か所で極大活性を示し, pH5.5において最も高い活性を示した.

著者関連情報
© 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top