応用地質
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山岳トンネル掘削時の湧水量予測
増田 信吾大石 朗
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2000 年 41 巻 3 号 p. 126-134

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抄録

山岳トンネルの掘削にあたり破砕帯などに起因する大規模な集中湧水に遭遇した場合, 沢水の枯渇などの環境問題トンネル施工の工程遅延, 工事費の増加などを招く. しかしながら, 岩盤亀裂中の地下水 (裂か水) の挙動は, 一般に非常に複雑で, その湧出箇所および量の予測は容易ではない. そこで, CSA・MT探査から得られた地山比抵抗分布を用いて, 地山岩盤をモデル化し, トンネル掘削に伴う地下水の挙動変化, トンネル湧水量の変化を予測する手法を構築し, トンネル施工時に岩盤性状および湧水量の変化について検証し, 集中湧水を含め良好な一致をみた. なお, 本報告で採用した湧水量予測システムは水理地質構造的に, (1) 表層モデル, (2) 地下水流動モデル, (3) トンネル湧水量算出モデルから構成されている.

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