本研究は, 果菜類接ぎ木苗を活着・順化させる養生装置を開発することを前提に, その環境設計を行うための基礎データを得ることを目的としている。ここでは, 接ぎ木苗の光合成能力に着目し, 炭酸ガス吸収速度計測システムを構成した。そして, トマト (Lycopersicun esculentum Mill.) の接ぎ木苗を用いて, その活着・順化過程における炭酸ガス固定能力として, ある一定の環境下における炭酸ガス吸収速度を計測した結果, 活着程度の進行に伴う炭酸ガス固定能力の変化特性を明確にすることができた。