日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
成長中の肉用アヒルにおける体成分,各部位重量および脂肪蓄積の推移
周 長海大谷 滋田中 桂一
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キーワード: 肉用アヒル, 成長, 体成分
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2000 年 37 巻 6 号 p. 357-364

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抄録

本研究は成長中の肉用アヒルにおける10週齢までの体重,体の各部位重量,体成分及び脂肪蓄積の推移について明らかにすることを目的として行った。肉用アヒルの成長は成長初期で速く,成長曲線の変曲点は雌で28日齢,雄で30日齢であった。肉用アヒルの出荷日齢は飼育効率の点から,現行の8から10週齢より6週齢まで早める方が飼育コストの面で有利であることが推察された。屠体重に対する皮•骨付き胸及び手羽の重量比は加齢に伴い増加するが,腿,ドラム•ステイック及び背の重量比には加齢による変化は認められなかった。屠体中の水分含量は加齢に伴い減少し,脂肪含量は増加した。蛋白質含量には加齢に伴う変化は認められなかった。加齢に伴い血清中トリグリセリド濃度は増加し,総コレステロール濃度は減少した。

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